わが家は幽世の貸本屋さん4
春風の想いと狐面の男
忍丸
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刊行日 2020/11/20 | 掲載終了日 2021/10/11
ハッシュタグ:#わが家は幽世の貸本屋さん #NetGalleyJP
内容紹介
感涙の声、続々!
大人気あやかしファンタジー待望の第4弾!
待望のコミック第1巻も同月発売!
(コミック1巻:11月10日 原作小説4巻:11月20日)
※コミックの作画は、目玉焼き先生!
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幽世でそれぞれの居場所を見つけ、お互いを意識し始めた夏織と水明。
だが、そんな二人の前にある日、狐面の男が現れて……!?
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出版社からの備考・コメント
また、発売日前の「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※発売後であれば問題ありません。※※
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※※発売後であれば問題ありません。※※
おすすめコメント
人間でありながら、あやかしに育てられた貸本屋の娘、夏織。
祓い屋の一族として育てられた水明。
立場の異なる2人の関係も気になる待望の最新刊!
さらにさらに、今作では祓い屋の一族である水明のお家事情も!?
恋愛にドキドキし、親子の情でグッと泣ける深いイイ!ストーリー展開です。
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は 恐れ入りますが直接<販売部>までお問合せをお願い致します。
人間でありながら、あやかしに育てられた貸本屋の娘、夏織。
祓い屋の一族として育てられた水明。
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~2020年10月20日午前10時
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867160824 |
本体価格 | ¥700 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
11月20日発売予定
ことのは文庫 忍丸著 装画:六七質
『わが家は幽世の貸本屋さん~春風の想いと狐面の願い~』読み終わりましたので感想をお伝えします。
こちらの作品は大人気のあやかしファンタジー第4弾の作品となっております。
ファンタジー、あやかし大好きな方には面白すぎて気にいる作品になること間違いなしです。「今まであやかしが出てくる作品読んだ事ない」、、、読んでみて下さい。あやかし関連の本ってこんなにも面白いのかと知ることできます。
なんと、あやかしだけではございません。日本文学の有名なあの方の話が出てきたりと盛りだくさんな作品です。
読んでいてこちらが恥ずかしい夏織と水明の会話にも注目してほしい所です。ドキドキ、ニヤニヤしちゃいます。
後半は切ない場面もあったりでウルっとくる所もありました。
いつも一緒にいる大好きな人が急にいなくなったらあなたならどうしますか?普段から自分の想い伝えてますか?
大好きな人に伝えてみよう「私の想い受けてください」と、、、。
神がかった第4巻。
現世とは違う理で動く幽世で繰り広げられる現世と同じ家族物語。
人智を超えた理で動く神、人に近づきゆらぐ神、神の代替わりの幕間を挟み
神に弄ばれているかのような運命の家族愛。全てが神がかってます。
幻想的かつ軽妙なやり取りは健在で、面白さが神がかってます。
ニヤニヤしながら読み進められるのは間違いなしです。
3歩進んで2歩下がってた二人の関係はやっと4歩進んで2歩下がったようです。
夏織も水明も、お互いのことを好きなのになぜか意地を張っていて、友達以上からなかなか先に進みません。2人ともオクテなのかしら?
第2章に登場した青森の竜飛岬に住む黒神さん。彼が嘆き悲しんで起こした強風で津軽海峡ができたというお話、なんだか映像が見えてくる感じですね。もちろんBGMは「津軽海峡冬景色」で。最初は怖い神さまかと思ったけど、意外とノリがよくて、話は思わぬ方へ進んでいきます。
双子の金目と銀目は今回は何故かバラバラになってしまいました。体力労働は銀目、頭脳労働は金目ねって、いつもなら仲良く仕事をするのにね。銀目は相変わらずのマイペースだけど、金目の方が余計なことを考えちゃったのかな?2人の距離がドンドン広がって行って、大丈夫かな~?
後半は、謎の狐面の男が登場!この男がとんでもない奴だったんですよ、いろんな意味で。夏織さん、危機一髪!
水明がイヤになって飛び出してきた祓い屋の謎がいろいろと解き明かされてきて、家に縛られるのって辛かったんだなぁってことが良くわかりました。
夏織、東雲、水明、ナナシ、クロ、にゃあさん、金目、銀目、血は繋がっていなくても彼らは家族です。どんな時にも、どんな苦難にもみんなで立ち向かっていくから、なんとかなってきたんだよね。これからもずっと、そうだよね!
何度もピンチが訪れてハラハラしました。
貸本屋の客を接待とか、黒神に太宰の作品をプレゼンしに竜飛岬へとか、
ゆうれいが貸本屋に絵本を探しに来たり。
面白さがパワーアップしています。
津軽海峡を作った黒神の話は哀しい・・。
水明の「ここで“居場所”を見つけた」と伝えた場面は心に沁みました。
ここは幽世、すべてが自己責任で弱肉強食。厳しい世界です。夏織、がんばれ!
現世と幽世。人間とあやかしたちの心の絆がとてもあたたかいです。
血の繋がりがある家族といえども互いの本当の気持ちを理解するのは難しく、
それでもやはり相手への想いが強いのが家族なのだと強く感じました。
後半は何が起きているのかわからず、ハラハラ、ドキドキが止まりませんでした。
とにかく読み応えが凄く引き込まれます!ふと気づくと、ぐいぐいとのめり込むように読んでいました。
誰かを大切に思う気持ちの切なさに心打たれます。
楽しみなのは、夏織と水明、2人の関係。やきもきしたり、思わず頬がゆるんでしまったり、この先どう進展していくのか気になります。
春になれば、冬に溜め込んでいた脂肪を燃焼するかごとく衝動性、多動性が活発化する。
これはあやかしの類であっても例外ではなさそうだ。
ざっくりと「春患い」とも言うのであろうか?
あるいは「恋煩い」か?
とにかく神様が病んでいる。
人間の世界においても例外ではないのだが。
今回もバラエティー豊かなキャラクターが大暴れする。
特に金目と銀目の活躍に微笑ましくなった。
その生い立ちに翻弄しながら、迷いながらでも進む健気な姿には、何かほっこりした温度を感じた。
今回も恋愛というテーマはあるようで、水明と夏織の行く末が、1冊目から読んできた僕としては気になるところ。
ここには友情、家族愛、母性愛、兄弟愛、恋愛、読書愛、妖怪愛など全てがある。
その反面としての複雑に絡み合う執念じみた渦に孤独の姿がある。
神様やあやかしたちの憂鬱が、文豪たちの残滓とリンクする。
土着した憂いを流すように、時は進み想いは濃くなる。
自分の姿勢が正されるようなメッセージも散りばめられて、物語と人物が成長していることに嬉しくなる。
今回も現世と常世の絶妙なバランスで駆け抜ける。
特に4章からは一気に物語が加速する。
ジェットコースターに乗っているようにドキドキしながら読み進めた一冊。
やっぱり、東雲ファミリーは無敵である。
次回作も超楽しみ!
シリーズ第4弾。親子や兄弟のあり方などを探り続ける、キャラクターたちは今回も素敵な活躍をしていました。前回から続いていた不穏な空気がどうなるのは、読んでのお楽しみです。笑ったり、泣かされたり、驚かされたり⁉︎、と見所がたくさんある作品でした。
貸本屋を営むあやかしに育てられた本好きの主人公が、常夜の幽世と意外と闇だらけの現世を縒るファンタジー第4弾。前作に続き、家族、友情、恋愛、主従とあらゆる「愛」に溢れていて、主要キャラの過去もまた見れた事で何が力になって今に繋がったのか分かってよりキャラを近くに感じれた。期待を込めた両片想いの二人の摺り足くらいの進展が思いの外に大股だったのにもビックリ。やはり読書が良かったのかな?水明の一皮剥けた姿が面白く愛しかった。お話としては営業が一番斜めからで惹かれました。二人の恋の行方とまた新しいあやかしの騒動に次作も期待